~本記事のテーマ~
- バイクの騒音規制ってどうなってるの?
- 近所のバイクがうるさいときって、通報していいの?
- 深夜のうるさいバイクって、なんとかならない?
うるさいバイクって、なんで無くならないんだ?
騒音で近所迷惑になったり、マフラー音でびっくりすることもあるよな。
通報したら直るのか?教えてくれよ!
OK!
じゃあ今回は、バイクの騒音規制や通報対応について紹介するよ!
法律的な規制もあるから、バイク騒音でお困りならチェックしておこう!
「近所のバイクの騒音でうるさい・・・」「歩いてたら、うるさいバイクが通ってビックリした・・・」などというお悩みはあるある。
深夜の寝てる時間帯にやられると、たまらん・・・
バイクの騒音には規制もあるから、通報対応もできるよな!
本記事は、バイクの騒音規制&通報対応について紹介します!
原付歴15年以上&大型バイク免許を持つ僕が、バイク騒音を徹底解説するので、ぜひ参考にしてみてください!
うるさいバイクがなくならない3つのワケ!
うるさいバイクの正体は、マフラーからの音。
なぜ、ライダーで騒音を出す人がいるのか、その理由をチェックしていきましょう!
- 存在感を出したい
- マフラー音のサウンドを楽しむ
- 走行パワーを上げたい
存在感を出したい
バイクでうるさい音を出す心理としては、「存在感を出したい」というのはあるでしょう。
「自分の存在をアピールして誇示する」ことで、オレ様気分を味わうことができます。
たとえば、旧車での暴走行為を行うグループも似たようなものかと。
自己表現として、エンジンをふかしたり、爆音での走行をする人もいます。
マフラー音のサウンドを楽しんでいる
バイクライダーの中には、マフラー音のサウンドを楽しむ人は多いかと。
とくに、大型・中型バイク、ハーレーを含めたアメリカンバイクや輸入車に乗る方はマフラーの鼓動って格別。
「重低音を鳴らしながら優雅に走る」「マフラー音を響き渡らせて街中を走る」のは快適ですが、あまりに爆音を発するバイク走行は迷惑にもなりますね。
走行パワーを上げたい
バイクの加速やパワーを上げたい場合に、マフラーが騒音レベルになることも。
あまりに大きな音になると、ご近所や深夜走行での迷惑にもつながります。
バイクの騒音規制について
では、バイクの騒音規制はどうなっているのかをチェックしていきましょう!
古い時代は、騒音規制という概念が弱かったこともありましたが、時代とともに年々厳しくなってるが現状です。
バイクから発する3つの騒音
まずは、そもそもの話から。
バイク騒音の種類は、国の測定基準として以下の3種類が定められています。
- 近接排気騒音
- 最高出力回転数の75%(5000rmpを超えるバイクは50%)で発生する騒音。
- 後方45度の角度でマフラーから0.5m離れた場所で測定。
- 定常走行騒音
- 最高出力回転数の60%で発生する騒音
※50km/hを超えるバイクなら50km/h、40km/hを超えるバイク&原付二種なら40km/h、25km/hを超える原付なら25km/h - 走行方向から直角に7.5m離れた場所(地上高さ1.2m)で測定。
- 最高出力回転数の60%で発生する騒音
- 加速走行騒音
- 定常走行からフルスロットルで加速したときに発生する騒音。
- 走行方向から直角に7.5m離れた場所(地上高さ1.2m)で測定。
これらの排気音測定により、バイク騒音規制の基準が決められています。
現在のバイク騒音規制
現在のバイク騒音規制は、「相対規制値」に変更されています。
ざっくりいうと、○○dB以上が違法という「絶対規制値」であったものが、「新車時よりも騒音が大きいと違法」という内容への変更です。
- 新車時のマフラー音よりも、騒音が大きいものへの交換禁止
- 平成29年12月13日以降のバイクは交換マフラーに適合認証(JMCA・E)義務化
※相対値規制が適用されるのは、新車時の近接排気騒音が、89dBを超バイク、85dBを超える原付二種、79dBを超える原付。
つまり、「純正マフラー」「適合認証された社外マフラー」以外だと違反になるんだな!
平成28年4月の法改正で、社外マフラー交換には、新車時の騒音から悪化しないことが条件とされています。
取り締まりの対象にもなるので、マフラーカスタムする方は注意したいところです。
旧年式バイクの規制緩和
バイク騒音規制については、「年式」により規制が緩和されているものもあります。
製造年式 | 近接排気騒音 | 定常走行騒音 | 加速走行騒音 | 構造特記事項 |
---|---|---|---|---|
S51.8.31以前 | ー | 70dB | 80dB | ー |
S55.2.29以前 | ー | 70dB | 79dB | ー |
S60.2.28以前 | ー | 70dB | 75dB | ー |
H11.8.31以前 | ①95dB ー | ①85dB ➁70dB | ①ー ➁72dB | ー |
H22.3.31以前 | ー | ー | ー | ・消音器に破損及び腐食なし ・消音器本体が切断されてない ・騒音低減機構が除去されていない |
H28.12.31以前 | ①ー ➁84dB ③ー | ①85dB ➁ー ③65dB | ①ー ➁ー ③71dB |
製造年式 | 近接排気騒音 | 定常走行騒音 | 加速走行騒音 | 構造特記事項 |
---|---|---|---|---|
S51.8.31以前 | ー | 80dB | 82dB | ー |
S62.8.31以前 | ー | 70dB | 75dB | ー |
H14.8.31以前 | ①95dB ➁ー | ①85dB ➁70dB | ①ー ➁72dB | ー |
H22.3.31以前 | ー | ー | ー | ・消音器に破損及び腐食なし ・消音器本体が切断されてない ・騒音低減機構が除去されていない |
H28.12.31以前 | ①ー ➁90dB ③ー | ①85dB ➁ー ③68dB | ①ー ➁ー ③71dB | ー |
※輸入モデル等、一部基準が異なる
複雑で分かりにくいけど・・・
年式が新しくなるほど、規制される騒音が厳しくなってる傾向ってことだな!
250cc以上のバイクならマフラー音が車検対象になる
250cc超のバイクでは、自動車と同じく車検が必要となります。
- 新車登録後3年
- 以降は2年ごと
その間に交換したマフラーが車検に合格しない場合、純正等の適合マフラーへの交換となります。
250cc超のバイクなら、車検での規制対象となるので、騒音を出す車両は少なくなる傾向でしょう。
一方、~250ccのバイクでは車検が不要なため、保険&軽自動車税の支払いさえあれば、乗り続けることが可能!
そのため、車検によって騒音を規制することができません。
やはり、定期的に騒音チェックできない~250ccバイクほど、排気音の規制が難しくなるのが現状でしょう。
うるさいバイクは通報すればOK?
では、うるさいバイクに対して、通報すれば警察は動いてくれるのか・・・
結論、通報すると取り締まってくれる可能性はあります!
バイク騒音の取り締まりについて
バイク騒音に対し、警察による取り締まり項目例は以下のとおり!
違反の種類 | 違反内容 | 反則金 | 違反点数 |
---|---|---|---|
整備不良制動装置等 | 排気音が規定よりも大きい | バイク7,000円 原付6,000円 | 2点 |
消音器不備 | サイレンサーの取り外し または加工 | バイク6,000円 原付5,000円 | 2点 |
騒音運転等 | 空ぶかしや急加速等で騒音発生 | バイク6,000円 原付5,000円 | 2点 |
※参照:警視庁HP
反則行為の種類及び反則金一覧表・交通違反の点数一覧表
バイクの騒音に対して、警察が取り締まる違反項目はあります。
そのため、車検が無いバイク(~250cc)も、違反マフラーや空ぶかし等で爆音を鳴らした場合は、取り締まりの対象となる可能性はあるでしょう!
近所のバイクがうるさい場合は通報すればOK?
「近所のバイクがうるさい」という場合、ストレスや睡眠妨害の原因にもなるため、お困りの方も多いかと。
常習的に騒音でうるさい場合は、警察(110)に通報するのはアリです。
現地に出動してくれ、騒音を出している人に対し注意してくれることもあるでしょう。
通報するのも手間だけどな。
すぐに違反取り締まりとなることはあまりないと思うけど、注意だけでも効果はあるよな!
ただし、たまに通るバイクの騒音だと、現行犯での取り締まりができないため、「警察が来たときには、バイクがいない」ということはアルアル。
騒音がひどい場合には、パトロールを強化してくれたりもありますが、なかなか解決に至るケースは少ないでしょう。
不正改造は捕まる!?
バイク等の自動車は、不正改造が犯罪とされています。
(※参照≫国土交通省HP「自動車の不正改造」)
- 基準不適合マフラーの装着
- 消音器の取り外し など
これらの不正改造に違反した場合は、次のような罰則(例)があるので注意が必要です。
- 不正改造車の使用者
整備命令に従わない場合は50万円以下の罰金 - 不正改造を実施した者
6か月以下の懲役または30万円以下の罰金
バイクに乗る側としては・・・
取り締まり云々もありますが、迷惑となるようなバイク騒音に気を付け、快適なバイクライフを楽しむと良いですね!
近所の騒音なら管理会社等への相談もあり!
近所のアパートやマンションなどの賃貸に住んでいるライダーの騒音がうるさい場合は、管理会社に相談するのも手です。
管理会社は、迷惑をかけている人を住ませている責任があるので、騒音がひどければ注意してくれます。
(※近所トラブルにならないよう、匿名で注意してもらうようにしましょう。)
ただし、感情的に「迷惑」と訴えても信用されない場合があるので、客観的に見てどうかを考えて相談すると良いでしょう!
近所の住民で、同じく「迷惑」と感じてる人がいれば、複数人で訴えるのもいいかもな!
バイク騒音での近所トラブル防止方法!
近所のうるさいバイク。ふかしてブオンブオンやってるけど、まじ迷惑。バイク屋さんならまだしも、一般の住宅地。うるさい。警察こないかな?音が怖くて買い物行けませんとか言ったら来てくれるかな?
— コブ姫 (@Kobuhime) August 6, 2023
バイクに乗っていると、ご近所トラブルってアルアル。
せっかくバイクに乗るなら、周囲に迷惑をかけずに胸を張って楽しみたいところですよね。
そんなご近所トラブルを防ぐ方法をまとめます!
相手の立場になって考える!
バイク騒音に関して、基本的な考え方は「相手の立場に立つこと」。
ライダーにとっては心地の良い”サウンド”でも、不快な思いをする人もいることは念頭に置きましょう!
周囲には、いろんな価値観・ライフスタイルの人がいるからな!
自分がされたらイヤなことはしないのが吉だぜ!
- のんびり自宅で休んでいる
⇒バイクに興味ないのに、マフラー音を聞かされる・・・ - 翌日早起きして仕事(orツーリング)がある
⇒夜中に騒音で起こされて寝れない・・・ - 土日も仕事がある
⇒金曜の夜だからと言って、騒音は迷惑・・・ - 病気の人
⇒バイクの騒音がツライ・・・ - 不眠症の人
⇒寝れるときに寝たいのにバイクがうるさい・・・ - 小さい子供がいる
⇒やっと寝かしつけたのに、マフラー音で起きてしまった - 夜勤で昼寝したい
⇒昼間でもバイク騒音がツライ!
などなど!
バイクのマフラー音って、気になる人も多いですよね。
とくに、ご近所様の自宅近くでは気を付けた方が良いでしょう!
バイク騒音で気を付けるポイント!
バイクから発生する騒音について、気を付けると良いポイントを以下にまとめます!
- 基準に沿ったマフラーを装備する
- 不正改造はしない(⇒捕まる!!)
- ご近所などの自宅近くではエンジンをかけない
- 家や人がいるところでは、無駄に空ふかししない
バイク乗りの方なら、カスタマイズを存分に楽しみたいのは山々ですが・・・
ルールを守り、安全・安心のバイクライフすると良いですね。
常に「自分が相手の立場だったら、どう感じるか」を大切にすると良いでしょう!
僕は原付ですが、駐輪場が近所の家に隣接してるので、離れてからエンジンをかけるようにしてます!
ちょっとしたことですが、近所トラブルのリスクを軽減できるでしょう。
月極トランクルームの利用はバイク騒音等にメリット大!
「バイク騒音で、近所トラブルになりたくない・・・」というライダーなら、トランクルーム等の利用がオススメ!
自宅から離れたところでバイク保管できるため、「バイクがうるさい」と近所から文句を言われることもなくなります。
トランクルームサービスなら、自分専用のガレージ・コンテナ・共用パーキング等が「月額数千円~」利用できるので、チェックしてみると良いでしょう!
~バイク用トランクルームの種類~
月極ガレージタイプ | 特徴 | |
---|---|---|
コンテナボックス (貸し倉庫) | セキュリティ高い | |
バイクヤード (屋外パーキング) | 比較的安価 | |
バイクヤード (屋内パーキング) | 雨風から守れる | |
屋内型 トランクルーム | セキュリティ高い ※基本、バイク不可 |
\加瀬倉庫でバイクコンテナを探す!/
(※タップで公式HPへ)
まとめ
バイクの騒音規制は、年々厳しくなってるのが現状です。
現在は、「相対規制値」による騒音規制がされており、交換マフラーでは「新車時よりも騒音が大きいと違法」となります。
(※年式により異なる)
250ccを超えるバイクなら、マフラー音は車検時に規制されますが、車検のない~250ccでは実質的に規制できないのが現状でしょう。
バイク騒音に対して、警察が取り締まる違反項目はあるから、あまりに迷惑と感じたら、通報すればOKだぞ!
ただ、警察が来たときには「すでにバイクがいない」ということはあるかもな。
常習的なバイク騒音があるなら、通報して注意してもらうのは効果的でしょう!
マフラーの交換は、バイカーにとって楽しみの一つ。
ですが、騒音による迷惑行為になることもあります。
ルールを守って、楽しいバイクライフにしましょう!
▼バイクでのご近所トラブル防止にトランクルーム