~本記事で解決する悩み~
- 原付(スクーター)のセルは回るけどエンジンがかからないときってどうしたらいいの?
最近、おれの原チャのセルスターターが調子悪いんだ。
セルは回るのにエンジンがかからなくて・・・。
どうしたらいい?
OK!
じゃあ今回は、原付のセルスターターの不具合解消について解説するよ!
「セルは動くのにエンジンがかからないとき」というのは、たまにある症状だから、本記事で対処法をマスターしておいてね!
本記事は、原付エンジン始動の不具合でお困りの方向け記事です。
~この記事は次のような方におすすめ~
- 原付のセルスターターでエンジンがかからない!
- セルの音はするのに、エンジンがかかってくれない!
原付やバイクのセルスタートは、ワンタッチでエンジンがかかって便利ですよね!
しかし、長年使っているといずれは「エンジンがかかりにくい」「セルが回るのにエンジンがかからない」といったことが起きてきます。
本記事では、セルスターターがまわるのにエンジンがかからない場合の原因と対処法を紹介していきます!
基本的な点から詳しく紹介していきますので、とくに原付初心者の方にもご参考にいただけるかと思います。
原付のセルは回るのにエンジンがかからない原因とは?
原付のセルスタートについて、「エンジンがかからない」という不具合には、よく「バッテリー」が原因として考えられがちですが、単純にバッテリーが原因じゃないこともよくあります。
セルが回るのにエンジンがかからないという症状の場合、次のような原因が考えられます。
~基本操作上の原因~
- ガス欠
- ガソリンがない
- 燃料コックの位置(キャブ車)
- チョーク(キャブ車)
- キルスイッチが入っていない
~メンテナンス上の原因~
- 吸気・排気系統
- バッテリー・ヒューズ
- プラグ
それぞれについて、以下に詳しく見ていきましょう!
【原付セルが回るのにエンジンかからない】基本操作上の原因と対処法!
原付のセルスターターで、「セルが回るけどエンジンがかからない」というときのトラブルには、意外と簡単な原因であることもあります。
まずは、以下のことをチェックしてみましょう!
ガス欠
まず第一に確認するのが、ガス欠ではないかです。
当然のことですが、ガソリン燃料がなければエンジンは始動しません。
ガス欠にも以下の3パターン考えられ、それぞれで簡単に対応できます。
- ガソリン切れ
⇒ガソリン補給しましょう! - 燃料コック開け忘れ(キャブ車)
⇒コックを確認!
Reserveがある車体なら、Reserveにする直前で切り替え忘れのまま、エンジンを切っていたりする場合も考えられる。
※長期保管前は、ガソリンの固化による詰まり抑制のため、燃料コックをオフの状態でアイドリングし、キャブレター内をガス欠状態にしておくことがおすすめですが、保管明けにコックを開け忘れることがよくあります。注意しましょう! - チョークを使用していない(キャブ車)
⇒チョークとは、冬場などの気温が低くてエンジンがかかりにくいときに、ガソリン供給量を増やすためのもの。
寒い時期に「キュルルル・・・」というけど、エンジンがつかないときは使用しましょう!
キルスイッチが入っていない
エンジンがかからない場合には、キルスイッチが入っていないということもあります。
(※キルスイッチがない車種もあります。)
キルスイッチとは、たいていハンドル右側のスロットル付近にあるスイッチで、トラブル時などに点火系統への電源供給を止めることでエンジンを作動しなくするものです。
キルスイッチを意識的に切っていない場合でも、誤操作で切ってしまったこともアルアルですので、一度確認してみましょう!
【原付セルが回るのにエンジンかからない】メンテナンス上の原因と対処法!
ここからは、メンテナンス上の原因と対処法を紹介していきます!
吸気・排気系統
エンジンをかけるには、空気を正常に吸えることが必要です。
エアクリーナー(フィルター)が詰まっていたり、まれに水が浸入していると正常に吸気できませんので、ボックスを開けてチェックしてみましょう!
フィルター汚れなら清掃すれば改善できますが、長期間使用しているなど劣化がみられる場合は交換します。
だいたいの交換目安ですが、エアフィルターは20,000kmは十分持つと思います。
ただし、使用条件によっても変わりますので、定期的にチェックが必要ですね!
フィルターがよくても、インシュレーターの劣化で亀裂等があり、吸気がうまくいってない可能性もあります。
その場合は、交換が必要になります。
また、エンジンが正常に動くためには排気も大切です。
2サイクルエンジン(2スト)の原付では、オイルによるマフラー詰まりがよくみられますが、最近主流の4サイクルエンジン(4スト)ではあまりないかと思います。
気になるようなら、マフラーの排気口に手を当てながらセルやキックスターターをまわしてみて、排気風が手に当たるようなら正常です。
バッテリー・ヒューズ
セルスターターで「キュルル・・」といってセルが回っているなら、バッテリーやヒューズの原因ではないと思いますが、
- セルが回る音が弱い
- 「カチカチ・・・」という音がする
といった場合には、バッテリーが消耗している可能性が高いです。
ものにもよりますが、バッテリーは普通に使っていれば2~3年は持つと思いますので、そろそろかなという時期でしたらバッテリー交換を検討してみましょう!
もし、セルスイッチを押しても無反応なら、「ヒューズ切れ」か「スタータースイッチの接触不良」の可能性があります。
ヒューズなら目で見て分かるものを交換すればよいですが、それでも改善しないorよく分からない場合はどこかショートしているかもしれないので、バイク屋に見てもらう方がよいでしょう。
スタータースイッチの接触不良なら、下の記事をご参考にいただくとよいかと思います。
プラグ
原付やバイクのエンジンを動かすために、圧縮した混合気に「点火」する役割を持っているのが、スパークプラグと呼ばれるパーツです。
セルが回っていてもエンジンがかからない場合は、このプラグが消耗している可能性もあります。
プラグメーカーのNGKでは、原付のプラグ交換の目安を3,000~5,000km(一般プラグ使用時)としていますが、僕の経験上では10,000kmでも十分使えています。
だいたいの目安として考慮しつつ、プラグ交換を検討するとよいかと思います。
それでもエンジンがかからないならバイク屋に見てもらおう!
本記事で紹介した方法でもエンジンがかからないときは、バイク屋にみてもらうとよいかと思います。
バイク屋なら、症状を話せば原因を見つけ直してくれるでしょう!
不具合があった場合に、だましだまし使えると放っておくときもあるかもしれませんが、症状が重くなっていったり、それが致命的なダメージとなる可能性もあります。
自分で改善できない場合は、専門家にお願いして早めに解決しておくことをおすすめします。
近くのバイク屋でお気に入りのところを作っておくとよいですね。
原付のトラブル予防には定期的なメンテナンスがおすすめ!
原付やバイクに乗るなら、定期的なメンテナンスは基本です。
原付は、比較的安価で自転車感覚で乗ることも多いため、メンテナンスを怠りがちになることもあります。
しかし、愛車を長持ちさせる秘訣は、やはりメンテナンスとなりますので、どのようなメンテが必要かをしっかり把握しておき、愛車をかわいがってあげるようにしましょう!
原付のメンテナンスについては、下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご参考にいただくとよいかと思います。
まとめ
原付のセルスターター使用時の不具合で、「セルは回るけどエンジンがかからない」というトラブル対処について紹介してました。
本記事紹介の方法で直ることがほとんどかと思いますが、もし改善しない場合などはバイク屋に見てもらうようにしましょう!
原付に乗る上で、ちょくちょく不具合が出てくることもありますが、放っておくと症状がひどくなったり、致命的なダメージになる可能性もあります。
何かあれば早めに解決しておくとよいですね!
自分で原因が分からなかったり、自分でメンテナンスするのが不安であれば、バイク屋に見てもらうと安心です。
バイク屋なら少し値段は高くなりますが、安心して任せることができます。
では、しっかりメンテナンスして、今日も安心・安全の原付ライフを過ごしていきましょう!
▼原付メンテナンスのまとめ記事はこちら!