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新基準原付とは?いつから始まる?新制度を徹底解説します!

原付の基礎
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この記事を書いた人
リョウ

バイクブログ『ライドミー原チャ』を4年以上運営、これまでに書いた記事は700記事以上。
原付歴18年の経験と大型二輪免許を持つ岐阜のバイクブロガーです。
培ってきた実経験をもとに、バイク初心者のためになるサイト運営を目指しています。
日本一周ツーリングチャレンジ中!東日本は完了したので、2024年は西日本を走ります!

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~本記事のテーマ~

  • 新基準原付って何?いつから始まるの?
  • 原付免許で125ccの原付二種が乗れるの?
  • 新基準原付の車種は?
タケシ
タケシ

125ccバイクが、原付になるって本当か?

新基準原付を詳しく教えてくれよ。

リョウ
リョウ

OK!

じゃあ今回は、新基準原付を紹介するよ!

新基準原付は、125ccバイクからパワーを抑えたバイクのこと。

単純に、免許が緩和される意味合いではないから、注意しておこう!

今話題の新基準原付!

引用:ホンダHP

「125ccバイクが、原付免許で乗れるの!?」という期待をお持ちの方もいますが、ちょっと違う認識になるので要注意です。

ザック
ザック

新基準原付は、免許制度の緩和的措置じゃなくて、「生産者側の救済措置」になるぞ!

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本記事は、新基準原付の制度や背景を詳しく紹介!

原付歴15年以上&大型二輪免許を持つバイク好きの僕が、新基準原付を徹底解説するので、ぜひ参考にしてみてください!

新基準原付とは?いつからスタート?

長良川と岐阜城
長良川と岐阜城

新基準原付とは、「原付」のエンジン排気量ルールが、50cc以下から125cc以下に変更するもの。

ただし、単に「原付ライダーが125cc以下のバイクに乗れる」わけではありません!

2024年3月現在、新基準原付に向けた検討段階ですが、これから制定されるだろうルール等を詳しく解説します!

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新基準原付は125cc以下で最高出力を抑えたバイク

新基準原付とは、125cc以下のバイクで、最高出力を4.0kWに抑えたもの。

現行の50cc原付と同等の性能であり、原付ライダーが安全に乗れるバイクに設定される予定です。

ザック
ザック

原付免許(自動車免許)で、125ccの原付二種が乗れるわけじゃないんだよな・・・

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新基準原付を運転できる免許は?

新基準原付は、従来どおり「普通自動車免許or原付免許」で運転できます。

「性能が50cc原付と変わらない」前提でのルール改正となるため、原付ライダーにとって、基本的に現状と変わらない感はあるでしょう。

リョウ
リョウ

交通ルールも、50cc原付と変わらないので注意しましょう!

▼そもそも50ccと125cc原付の違い

50cc原付125cc原付
排気量~50cc~125cc
ナンバー白色~90cc:黄色
90~125cc:ピンク
法定速度30km/h60km/h
右折方法二段階右折小回り右折
乗車定員1人2人
高速道路不可不可
通行車線左側車線
免許普通自動車免許
または原付免許
小型限定普通二輪免許

もし、制度改正後に勘違いして、普通自動車免許(or原付免許)で125ccバイクに乗ってしまうと、「無免許運転」に。

「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」という厳しい罰則になるので、十分注意したいところです!

新基準原付はいつから始まる?

2025年の11月から、従来の50cc原付の生産ができなくなります。

それに伴い、新基準原付の区分がスタート。

2024年3月現在は、有識者検討会の報告書(2023年12月)が上がった状態で、新基準原付導入へのルール等を調整しているところです。

新基準原付ができる理由は排ガス規制への対応!

新基準原付は、一見「原付ライダーが125ccバイクに乗る」ための改正と感じますが、目的は「排ガス規制」。

年々厳しくなる「排ガス規制」よって、原付の生産が厳しくなっているようです。

排ガス規制で50cc原付は生産が厳しい

2025年11月以降に生産される原付(50cc以下かつ設計最高速度50km/h超)は、新たな排ガス規制が適用されます。

この規制への対応には、排ガスを浄化する「触媒」が肝となりますが、マフラー内温度が低い状態では効果が発揮されない仕組み。

そのため、マフラー温度の上昇が遅い50cc原付だと、対応不可なようです。

リョウ
リョウ

125ccバイクなら、マフラー内の温度上昇が早く、排ガス規制にも対応可能。

そのため、125ccクラスでスピードが出ないよう制御したものを、”原付”として利用していく方針になります。

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50cc原付は、もともと値段が安く売られるので、排ガス対策にかかる開発コストも見合いません。

そのため、今後の原付開発&生産が厳しくなり、日本としても原付クラスのバイク救済へ動くこととなりました。

ザック
ザック

原付のメリットは、安くて気軽に乗れるとこだよな。

販売価格が上がっちゃうと、ウマミが無くなるぜ・・・

原付ライダーにメリットもある!?

新基準原付によって、「バイク免許ナシで125ccに乗れる!」と期待した方もいるかと思いますが、ちょっとがっかりな感じはありますよね。

ただ、新基準原付でのメリットもあります!

それは、「今まで、原付二種(125cc)でしか乗れなかった車種」が、50cc原付に登場する可能性です。

リョウ
リョウ

従来の原付ラインナップから、125ccモデルの車種へ変わってくことが予想されます。

楽しみな面もありますね!

新基準原付となる車種!

愛車のトゥディ
愛車のトゥディ

新基準原付ができるとなると、販売される車種は気になるところ!

現在は、ルール制定の検討段階のため、まだまだ発売される車種は未定ですが、テスト走行に作られたバイクは公開されています。

リョウ
リョウ

新基準原付のテスト用に作られた車種は、新発売の可能性も!?

詳しく見てみましょう!

走行テストに使われた車種!

引用:警察庁

新基準原付のルール制定に向けて、警察庁では走行評価の報告が上げられています。

報告書には、走行評価で使った原付車種が掲載されていますが、つまり出力制御した125ccバイクがすでに作られているということでしょう。

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車種バイク車体重量最高出力最大トルク
【現行50cc】
ベンリィ
110kg3.2kW4.2N・m
【現行50cc】
ギア
98kg3.2kW4.1N・m
【現行50cc】
タクト
79kg3.3kW4.1N・m
【現行50cc】
C50
96kg2.73.8N・m
【新基準原付】
PCX
132kg3.9kW
(制御)
7.5N・m
(実績)
【新基準原付】
リード125
116kg4.0kW
(制御)
7.2N・m
(実績)
【新基準原付】
Vision
96kg3.9kW
(制御)
7.1N・m
(実績)
【新基準原付】
CB125R
130kg3.8kW
(制御)
8.1N・m
(実績)
【新基準原付】
C110
101kg3.8kW
(制御)
7.0N・m
(実績)
【現行125cc】
リード125
116kg8.3kW12N・m
【現行125cc】
CB125R
130kg11kW12N・m
【現行125cc】
C110
101kg5.9kW8.8N・m

新基準原付に期待される車種はコレ!

新基準原付に登場する車種は、楽しみなところ!

個人的な予想になりますが、新基準原付として発売される車種は、以下のバイクは有力でしょう。

※CB125R等のMT車は、バイク免許が必要!?

あくまで、僕の見解になりますが、125ccバイクで人気どころとなるのは、登場する可能性もあるのかなと。

生産設備が整っており、新基準原付と並行しての生産もしやすいでしょう。

新基準原付によくあるQ&A!

新基準原付によくある質問をまとめます!

新基準原付が始まると今の50cc原付に乗れなくなる?

新基準原付ができても、50cc以下の原付は乗車可能です。

あくまで、「2025年11月以降に生産される原付」に当てはまり、それ以前の原付であれば、乗り続けることができます。

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将来的なバイク規制については、現状不明です。

原付免許で125ccバイクに乗れるの?

新基準原付によくあるのが、「原付免許で125ccバイクに乗れる」という間違い。

分かりにくい新制度ですが、カンタンに言うと「排気量は125ccだけど、スピードが出ないよう制御された原付」に乗れるようになります。

性能は、現状の50cc原付と同等とされるので、ライダーの感覚としては「何も変わらない」と思っておくと分かりやすいでしょう。

リョウ
リョウ

新基準原付は、手軽に乗れる50ccクラスの原付を残すためのルール。

バイク生産者救済の目的が大きいでしょう。

ただし、125cc原付にしかなかった車種が、パワー制御されて乗れるようになります。

ホンダ・PCXなどの人気車種が出てこれば、嬉しいライダーも多いでしょう。

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新基準原付の交通ルールは?

新基準原付では、現行50cc原付の交通ルールと変わらない方針です。

最高速度30km/hや二段階右折など、原付ならではのルールは残るので、注意しましょう!

まとめ

新基準原付とは、排気量は~125ccかつ最高出力を4.0kWに抑えたバイク。

現行の50cc原付と同等の性能を持つもので、「125ccのバイクが、原付免許で乗れる」という訳ではありません。

リョウ
リョウ

あくまで、排ガス規制対応を目指した「バイク生産への救済」になります。

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とは言っても、新基準原付の制度が始まれば、今まで原付二種でしか乗れなかったバイク車種が、”50ccクラス”として販売される可能性も。

走行評価で使われた「PCX」などの人気車種が、原付クラスに下りてくるかもしれないので、楽しみなところです!

現状、新車種の発表はありませんが、これから新基準原付のルールが決まっていくと、車種情報も少しずつ公開されていくことでしょう!

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