~本記事のテーマ~
- 原付オイル交換に必要なものは?どうやってやるの?
- 原付のエンジンオイルの選び方は?
- スクーターってオイル交換は必要?頻度や交換時の注意点は?
原付ってオイル交換は必要なの?
どれくらいの頻度でやるといいんだ?
オイル交換の方法を教えてくれよ。
OK!
じゃあ今回は、原付のオイル交換方法について紹介するよ!
オイル交換は、自分でも簡単にメンテナンス可能。
エンジンオイルの選び方や必要なものを詳しく解説するから、ぜひチェックしてみてね!
原付のオイル交換は、定期的に必要なメンテナンス!
バイク屋でやってもらうと2,000円~3,000円程度かかりますが、自分でやれば安く簡単に交換可能です。
本記事では、原付のエンジンオイル交換方法を紹介します。
原付歴15年以上&日々のメンテナンスを楽しむ僕が、オイル交換の方法や頻度を徹底解説するので、ぜひ参考にしてみてください!
【なぜ交換が必要?】原付のエンジンオイルの役割!
原付に乗る方が、定期的に必要となるオイル交換。
そもそも、なぜオイル交換が必要なのかをチェックしていきましょう!
エンジンオイルは使っているうちに古くなる!
原付のエンジン内部では、ピストン、シリンダー、クランクシャフト、カムシャフトといった金属部品が高速運動しています。
エンジンオイルには、これら金属どうしの運動を補助する重要な役割を担っており、エンジンオイルが古くなるとその役割を正常に果たすことができなくなり、エンジンを痛めてしまうことに。
僕の愛車「ホンダTODAY(トゥディ)」のエンジンオイルを見てみると、使い古したものは、真っ黒に濁っています。
(※下写真⇒左が新品オイル、右が使い古したオイル)
「うわっ!使い古しのオイル汚っ!!」
って思いますよね。
原付のエンジンオイルは、使ていると、古くなって汚れてきます。
知らないうちに、自分の原付の中をドロドロオイルが流れているんだな・・・
エンジンオイルの役割
では、原付エンジンオイルの役割を以下にまとめましょう!
- 潤滑作用
⇒エンジン内部で高速に動く各金属パーツ間を油膜で保護し、摩擦の軽減やスムーズな動きを助ける。 - 洗浄作用
⇒エンジン内部に発生したスラッジや金属粉などを取り込み、スラッジ等による摩耗を抑える。 - 密封作用
⇒シリンダー内の気密性を保つため、エンジン内部にあるすき間にオイルが入り込んで、密封状態を作る。 - 冷却作用
⇒エンジン内部で外気や冷却液に触れることがない部分にオイルが循環することで冷却する。 - 防錆作用
⇒エンジンの金属部品に油膜をつくり、空気と遮断して錆の発生を防ぐ。
原付バイクのエンジン構造は、複雑な仕組みになっています。
なかなかイメージはわかないかもしれませんが、エンジンオイルが上記役割を担っているため、使い続けていると、オイルがうまく機能しなくなり原付が壊れやすくなると理解しておきましょう。
古くなったエンジンオイルのまま使い続けていると、じわじわと性能の低下などが現れ、ある日エンジンが動かなってしまうこともあります!
いつも乗っていると微妙な変化に気づきにくいですが、車両内部では少しずつ異変が起きているのです。
原付のオイル交換の頻度は?
原付のオイル交換の頻度ですが、機種によって推奨があります。
取扱説明書やネットなどで書いてありますので、あなたの原付の車種がどれくらいの頻度でオイル交換するとよいか確認しておきましょう。
ちなみにホンダTODAY AF61の場合、次のようになっています。
- 初回:1,000kmまたは1か月
- 以降:3,000kmまたは1年ごと
このように、たいてい初回は早めに交換して、以降は3,000kmや5,000kmごとといったようになっていますので注意しておきましょう。
この頻度に関しては、原付の使用環境によっても変わります。
以下のような使用環境だとオイルの劣化が早まったりします。
- 未舗装路での頻繁な走行
- 短距離走行の繰り返し
- アイドリング状態での頻繁な使用
- 寒冷地での使用
などです。いわゆる悪路とか悪条件での走行ですね。
こういった環境で使用することが多ければ、推奨よりも早めに交換するようにしましょう。
僕の場合は、年間3,000~5,000km程度のライディングのため、毎年4月(1年に1回)に交換しています!
【カンタン!】原付のオイル交換方法!
では、原付のオイル交換の方法を紹介していきます。
基本的な手順は次のとおり!
- 今入っているオイルを抜く。
- 新しいオイルを入れる。
エンジンオイルは、流れが分かってしまえば、誰でも簡単にできます!
ぜひチャレンジしてみましょう!
オイル交換に必要なもの
~消耗品~
- エンジンオイル
- 新品ワッシャー(必要に応じて)
- 廃油処理パック(廃油処理用)
~工具~
※いつも用意しておく!
- レンチ
⇒ボルトサイズに合ったものを準備。TODAY AF61では17mm使用。
~容器~
※いつも用意しておく!
- オイルジョッキ(オイル量に合わせて買う)
- 廃油受け容器(ドレインボルトの下におさまって廃油を受けられるもの)
➀原付をアイドリングさせる
まずは、原付をアイドリングまたは少し走らせます。こうすることでエンジンオイルの温度が上がり、オイルが抜けやすくなります。
次にエンジンオイルを抜いていきますが、オイルやマフラーが熱くなっているので、ヤケドに注意しましょう。
➁古くなったオイルを抜く
エンジンオイルのドレインボルトを取り、古くなったオイルを抜いていきます。
エンジンボルトのドレインボルトの位置は下写真のとおりです。TODAY(トゥディ)AF61の場合、原付右側の中央下部にあります。
このドレインボルトをレンチで左回しに開けていきます。始めだけレンチを使えば、あとは手回しOK。
ボルトを取るとエンジンオイルが抜けてくるので、手で回せるようになったタイミングで受皿を設置しておきしょう。
(※ドレインボルトと廃油口の間には、ワッシャーもあり。)
ボルトが取れると、上写真のように古くなった黒っぽいエンジンオイルが出てきます。
完全に抜けきるまで待ちましょう。
オイルが抜けたら、ワッシャー、ボルトを締めてドレインを封鎖していきます。
ドレインワッシャー(ドレインボルトと廃油口の間に噛ませる部品)は、使っていると悪くなります。
数回のエンジン交換には耐えれるかと思いますが、毎回変えておくと安心です。
~ポイント➀~
ドレインワッシャーは使いまわすこともできますが、古くなってへこんだり、汚れたりしていると漏れの原因になります。
状態によって新しいものに変えましょう。
基本的には、新品に変えた方が安心です!
ワッシャーはバイク販売店やホームセンターなどで買うことができます。
(※下写真は、ホンダTODAY・AF61のもの)
▼僕が使ってるドレンワッシャーはコレ!
(※デイトナ製で安心。サイズがあえば、どの車種でも使えます!)
ドレインボルトを締めるときは、初めは手でまわしていき、回せなくなったらレンチを使います。
斜め入れは注意。
ネジが正常に入っていれば、手でもある程度までは軽く入っていきます。
最後、レンチで締め付けるときに、強く締めすぎるとネジ山が損傷する(バカになる)ので注意しましょう。
トルクレンチ(設定の力以上だと空回りするレンチ)を使うと安心ですが、それなりに値段が高いです。
準備できない人は、レンチで「軽く」締めていって止まったところから、少し増し締めする感じでよいかと思います。
~ポイント➁~
古くなったエンジンオイル(廃油)は処理方法があります。各自治体のルールに従って廃棄しましょう。
一般的には通販やホームセンターなどで廃油処理パックが売っているので、それで利用して廃棄するのが楽です。廃油処理パックには吸収剤が入っており、オイルをしみ込ませて捨てるようになっています。
下に紹介の処理パックは2.5Lタイプのものになりますが、実際の廃油量はもっと少ないです。もっと小さいのが見つかれば廃油量に合わせて選べばOKです。(ホームセンターでもっと小さいのがあったかと思いますが、2.5Lのものと値段は変わらなかったです。)
➂新しいオイルを入れる
続いて、オイル注入口を開けて、新しいエンジンオイルを注入していきます。
エンジンオイルの量は機種によって決まっているのでメモリのあるオイルジョッキ等を使って規定量を入れます。多すぎても少なすぎてもいけないです。(例えばTODAY AF61なら700mlとなっています。)
オイルは純正のものを使いましょう。
以下に紹介するもののように、各バイクメーカーから出ているものがありますので、通販やホームセンターで手に入れましょう。
ホンダTODAY(トゥディ)なら、4サイクルエンジンのスクーター用が「E1」と書いたものです。
~information~
(※2023年12月2日時点)
エンジンオイル「ウルトラE1-1L」の価格情報です。
- メーカー希望小売価格⇒1,540円(税込)
※引用:Honda HP「エンジンオイル」 - ホームセンター通販DCMオンライン⇒1,518円(税込)
※引用:DCMオンライン「ホンダE1」
ホームセンター「カーマ」で有名なDCMオンラインで税込1,518円。
Amazonでは1,031円のため、通販での購入がお得でしょう!
バイクショップ等でも、通販以上に値段が大きく下がることはないでしょう。
~オイルジョッキ~
メーカーや車種別のエンジンオイルについては、下の記事をご参考にいただくとよいかと思います。
④オイルレベルを確認する
新しいエンジンオイルが注入できたら、数分アイドリングして馴染ませた後、オイルレベルを量ります。
オイルレベルゲージをウエス等で拭いて濡れていない状態にして、オイル注入口にねじ込まずに入れます。
そしてこれを抜くと、ゲージが濡れる位置によってオイルがどれだけ入っているか確認できます。
上限、下限の間(真ん中くらいがいいかな)に来ていたらOKです。
あとは注入口を閉めて、ドレインボルトから漏れがないか確認したら完了です。
【原付エンジンオイルの注意点】オイル量の点検も定期的に行おう!
原付のオイル交換は、定期メンテナンスとして重要ですが、「オイル量チェック」も日常点検として必要です。
基本的には、4サイクルエンジンの場合、オイルは減らない仕組み。
しかし、原付に乗っているとオイル量は減少することもあるので、日常的にチェックしておき、不足分はオイルを追加してあげましょう!
メーカー取説にも、メンテナンス項目として「オイル量の点検と補給」は書いてありますね!
オイル量のチェックは、本記事解説の手順「④オイルレベルを確認する」の方法でチェックすればOKです!
まとめ
原付のオイル交換の方法を紹介しました。
ポイントは押さえる必要はありますが、オイル交換は自分でも簡単にできてしまうメンテナンスの一つです。
バイク屋さんだとどうしても工賃がかかって高くつきますので、自分でやれば節約にもなりますね!
ぜひ愛車のメンテナンスとして、オイル交換にチャレンジしてみましょう!
<オイル交換に必要なものまとめ>
~消耗品~
➀エンジンオイル
●ホンダTODAY(トゥディ)
※その他のメーカー・車種別のエンジンオイルについては、下記事参照。
➁新品ワッシャー(サイズに合ったものを準備⇒バイク販売店で買うと間違いない)
➂廃油処理パック
~工具~
④レンチ(ボルトサイズに合ったものを準備。TODAY AF61では17mm使用。)
⑤オイルジョッキ
⑥廃油受け容器⇒100均などでOK!
▼原付メンテナンスのまとめ記事はこちら!